当社では、デイサービス開業、運営の他、人事研修、サービス付高齢者住宅などの開設支援を行っています。
介護事業の中でもデイサービスは介護業界未経験の方が比較的参入しやすいという事が言えます。
理由として
他の介護事業よりも人員配置や管理のし易さ、
他業種経験の変容のしやすさなどがあります。
その中で、事業を軌道に乗せる事が出来た方の成功例を紹介します。
ここでいう、成功とは、売上が上がっているだけではありません。
経営者も介護の仕事にやりがいを感じ、スタッフもやりがいを感じている事です。
成功例として、デイサービスの開業に関して公開しますが、どの介護事業であっても本質は同じだと思います。
他業種からの成功事例をご覧下さい。
Bさんは、飲食の会社を経営しており、不景気の影響もあり売上が下がり、
自分の母親の介護を経験したこともあり、思い切って介護業界への参入を決意しました。
何からすれば良いか分からない!という事で相談に見えました。
まずは施設の見学と介護報酬を覚える事を勧めました。
介護業界の経験のない方には時間的に可能であればヘルパー2級の講座を 受講する事をお薦めしています。
資格取得というと大変そうに見えますが、
短期集中講座などもあるので以外と簡単に受講できます。
実際に講座を受講する事で介護技術、知識の習得は勿論のこと、
受講生との会話の中で、介護職を目指している人の考えなどに生で触れる事が出来るというメリットは大きくあります。
Bさんは時間的に余裕がなかったので代わりに社員の方2名がヘルパー2級の資格を取得しました。
コンセプトを決める時に、やはり得意分野である「食」を打ち出す事にしました。
ただ、昼食を豪華にする!拘るのではなく、予防の方、軽度の介護度の方と共に食事を作る!
買い出しから、献立の立案まで行い、自らカロリー計算も行う事にしました。
さすがにBさんは飲食店を長く経営されているだけあって、調理器具、季節の食材の確保など資源は持っています。
毎日は厳しいですが、単に料理教室というプログラム名にせず、細かく記述出来ませんが
「○○クッキング!~○○を行い健康!~」という副題をつけ周知しました。
最初は認知されるまで時間がかかりましたが、4か月を過ぎて新規の申し込みが急増しました。
飲食業界から部署異動で来た社員の方も自らの経験が高齢者の方に喜ばれるというやりがいを見出す事が出来ました。
Bさんの事業所が現在、利用者様に喜ばれ、スタッフがやりがいを持てている事に繋がったのは
下記が良かったからだと思います。
・業界を知る為に資格を取得したこと
・飲食業の経験を介護業界に変容したこと
長年、建築会社を経営してきたAさんはこの不況により、新規事業を模索していました。
高齢化が進む時代を見越し介護事業、その中でもデイサービスへの参入を考えました。
とは言っても介護の経験等ありません。
まず、Aさんが行った事は近所の老人ホームにボランティアに行きました。
そこで実際に高齢者の方と接しました。
自分のスキルの不足を感じ、ヘルパー2級を取得。
それでも不足を感じ、社会福祉主事の通信講座も受講されました。
建築会社の経営や現場を奥様、弟さんに任して、ヘルパーとしての勤務先にも介護事業に参入する予定と話し 何と登録ヘルパーとして3カ月勤務したのです。
建築会社の社長の年収は約800万円だったので月給60万円程でした。
ヘルパーとしての月給は18万円
この給与で頑張っている人が沢山いるという事を肌で知ったのです。
当然、多くの利用者様と接する事で介護知識、技術も深まりました。
ヘルパーの資格取得に短期講座で1カ月
実際に勤務したのが3カ月
事業計画、コンセプト構築に2カ月
改築に1カ月
約半年係りました。
Aさんは建築会社の経験を活かしたプログラムを導入したのです。
男性利用者様にターゲットを絞った!
リハビリ日曜大工というクラフトです!
廃材を使用したり、古くなった工具を使用したのでコストはほぼゼロです。
しかし、男性だけでなく女性の利用者様も興味を持ちました。
利用者様の中には元大工、趣味で日曜大工を行っていた方もいるので盛り上がっています。
作品も多く、実際に自宅で使用されている利用者様もいます。
夏には流しそうめんの台を作ったり、冬にはクリスマスツリーを作ったりもしています。
自分の経験をどう介護事業に活かすか!
Aさんは現在3事業所を運営しております。
4事業所目の開設は当分せず、構想を練ってます!
Aさんが上手くいっているのは実際に現場を知ろうとする姿勢
そして自分の行ってきた仕事を変容させてデイサービスに合わせた事にあります。